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山伏装束を連想させる絶滅危惧種 [花(夏)]

昨日(8/5)も、とんでもない暑さの一日となりました(発表では、38.7℃)。朝の仕事の帰りに植物園に寄り道します、その途中に賀茂川の橋を渡ります。その時に最近は定点観察として橋の上で写真を一枚撮影します。その時の路面のアスファルトからの照り返しの何と暑いことか、それよりも、金属製の橋の欄干に触ってみてびっくりです。火傷しそうなほどの暑さです。それは熱中症アラートが出ますよね。ものすごい勢いで体の中の水分が蒸発していく感じがします。本当に危険な暑さです。

そんなとんでもない暑さの中の植物園の木陰で、タイトルの花を見かけました。以前にも取り上げたことのある「スズカケソウ(鈴懸草)」ゴマノハグサ科です。
スズカケソウの花は青紫色で葉の付け根に小さな花が集まって球形につきます。
名前は、修験道の山伏装束では布の法衣である鈴懸(すずかけ)を着て、結袈裟(ゆいげさ)という毬形の飾りをつけます。その球形の花序の並んだ形を「修験道の長絹(ちょうけん)上の毬状の如し」と見たことに由来します。
 スズカケソウは、中国大陸南部の林中に自生し、江戸時代から知られる園芸植物でありながら、日本での自生地はながらく知られていませんでした。1953年に岐阜県、1989年に徳島県で自生と見られる個体がみつかりました。
めったに見かけない山野草で、絶滅が危惧される種類とのことです(環境省レッドリスト 絶滅危惧1A類)。
別名は、チョウケンカズラ
スズカケソウ-1(20210805).jpg スズカケソウ-2(20210805).jpg スズカケソウ-3(20210805).jpg スズカケソウ-4(20210805).jpg スズカケソウ-5(20210805).jpg



◎結袈裟とはこんなもの
結袈裟.jpg



★おまけのネタ

【植物園で見かけた花】
昨日の続きの臭いと名の付く花です。
「クサギ(臭木)」シソ科
葉を触ると、一種異様な臭いがするのがこの名の由来。
木や葉の薬品臭から臭木の名がつきましたが、8月頃咲く花自体はとっても甘い香り。
そこが一番印象的的だったのかな・・・可愛そうな名の続きでした。
ちなみに秋に果は丸く熟すと碧色と綺麗な色になります。
クサキ-1(20210805).jpg クサキ-2(20210805).jpg




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すーさんの「撮植(さつしょく)日記」
↑気ままに撮影した植物を掲載しています。よかったら見てやってください。
 ご意見をいただければ最高です。
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6日(金) 先負 [旧暦六月二十八日]

【広島原爆忌】
1945年(昭和20年)の午前8時15分17秒、米軍のB29(エノラ・ゲイ号)によって、世界最初の原子爆弾(リトルボーイ)が広島に投下された。

【太陽熱発電の日】
1981年(昭和56年)のこの日、香川県三豊郡仁尾町の電源開発仁尾太陽熱試験発電所で、世界初の太陽熱発電に成功したことを記念して制定。
ちなみに、1時間に地球に注がれる太陽エネルギーで、全人類が1年間に消費するエネルギーを補えるといわれている。

【ハムの日】
「8(ハ)6(ム)」の語呂合わせから。余談であるが、日本で最初のハムとされる鎌倉ハムは、神奈川県戸塚にてホテルを経営していたイギリス人のウィリアム・カーティスにより製法が伝えられたのが始まり。

【仙台七夕まつり】(~8月8日・3日間)
東北の3大祭りのひとつ。古くは仙台藩・伊達政宗の時代から続く伝統行事として受け継がれたもの。期間中、仙台市内中心部および周辺商店街など、街中が色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされる。
※2021年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止。
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