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別名「萱草(わすれぐさ)」 [花(初夏)]

昨日(7/7)は、七夕でしたが、晴れることは少なく、今年は珍しく青空が広がりましたね。七夕に晴れは珍しいですね。この時期は本来は梅雨真っただ中のことが多いので・・・
昨日も蒸し暑かったですね。植物園でも生態園コーナーの木の下が中心にブラブラです。本当に入園者がこの暑さで激減です。かなりのお年寄りが、職人さんかな、もしかしたら同伴者かも知れませんが、手を引かれて「そこのベンチまで歩けますか?」と声をかけたもらいながらヨロヨロという光景もみました。本当に他人ごとではありませんよね。
そんな植物園の林の木漏れ日のなかで見かけた花の紹介です。
通常は「ヤブカンゾウ(藪萱草)」と呼ばれることが多いのですが、別名の「萱草(わすれぐさ)」も何か夢がありそうでいいですね。
「ヤブカンゾウ(藪萱草)」ユリ科 ワスレグサ属は、北海道~九州の道ばたや土手、林のふちなどに多く、有史以前に中国から帰化したと考えられているそうです。
花茎は高さ80~100cmになり、直径約8cmの橙赤色の花を数個つけます。
花は八重咲きで、雄しべと雌しべが弁化して八重咲きで、完全に弁化していない雄しべもまじっているようで、花びらは、やや、くしゃくしゃっとした感じです。
別名の「萱草(わすれぐさ)」は、万葉集で大伴旅人が
「萱草(わすれぐさ)わが紐(ひも)に付く香具山(かぐやま)の故(ふ)りにし里を忘れむがため」と。
この花を着物のひもにつけておくと嫌なことを忘れさせてくれると万葉集に読まれたことに由来するようです。

ちなみに、日本に渡来したヤブカンゾウは、三倍体のため結実せず、匍匐茎(ほふくけい、ランナー)を出して拡がります。

「萱草(わすれぐさ)」と「忘れ名草(わすれなぐさ)」は名前が似ているけど全く違うものです。

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ヤブカンゾウの生薬名は「萱草根(かんぞうこん)」といい、何やらすごい植物ですね。
紡錘状に連なった根は、生薬「萱草根(かんぞうこん)」で、漢方では利尿、涼血、消炎、止血薬として、膀胱炎や不眠症に用いられます。
開花直前の花蕾を乾燥したものが「金針菜(きんしんさい)」で、消炎、止血薬として血尿、痔などに用いられるそうです。



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すーさんの「撮植(さつしょく)日記」
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【今日は何の日】

8日(金) 先負 [旧暦六月十日]

【質屋の日】
「7(しち)8(や)」の語呂合わせから、全国質屋組合連合会が制定。
「安心のおつきあい」をキャッチフレーズにPRを行っている。

【那覇の日】
ラジオ沖縄の人気番組「那覇が好き」のリスナーグループ「那覇が好き友の会」が制定した日。那覇を愛する人々が心をひとつにして手づくりのまちおこしを考える日で、「7(な)8(は)」の語呂合わせから制定。

【外務省開庁記念日】
1959年(昭和34年)から記念日。1869年(明治2年)に明治新政府が外務省を創設した。

【財務省開庁記念日】
1869年(明治2年)、明治新政府が財務省の前身・大蔵省を創設。2001年(平成13年)1月6日の中央省庁再編で財務省に名称を変更した。
【吉野・蛙とび行事】
金峯山修験本宗の総本山である奈良・吉野の金峯山寺で行われる行事。
輿に乗った蛙が祈りを受けると人になるという、修験道の力を表現したもの。
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