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オクラに似た花を咲かせる「トロロアオイ」 [花(夏)]

昨日(7/26)も不安定なお天気の一日となりました。い~やああ、本当によく降ります。こちらではよく降りますねとうのんきな状態ですが、被害が起きているところも多数あるようです。
私があまりにも暇すぎて少しだけ近くを散歩に出かけたのですが、出かけてすぐに雨が降り出し、そしてかなりの強さに!。梅雨明けま本当に待ち遠しいです。
そんなステイホーム状態なので、またまた、植物園で見かけた花で失礼します。その花も昨年も登場した花となります。それが、オクラに似た花を咲かせる「トロロアオイ」です。
トトロアオイは、オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれますが果実は食用になりません。しかし、このトロロアオイは、和紙作りに不可欠な植物なのです。そう、この植物から採取される粘液はネリと呼ばれます。
「ねり」は、根から作られます。
「ねり」は美しい紙を漉くために、原料繊維を水中に1本1本むらなく分散させておくのに必要なものです。
上手に処理された原料でも、水の中に入れて撹拌しただけでは均一に繊維が水中には分散されません。楮、みつまた、雁皮などの長い繊維は、なおさら一様な分散が困難になります。
そのうえ植物繊維の比重は、水の約1.5倍ぐらいあるので、水の中に入れておくとすぐに沈んでしまいます。
そこで紙を漉くときには「ねり」の力を借りるとのことです。
よく「ねり」とか「のり」とか言いますので、これは紙を漉くときに繊維と繊維を接着するために使われていると思われますが、これは間違いで、「ねり」の役目は水中で繊維の分散を助けるためで、接着力は全くないそうです。
昨年も同じようなことを書いたかも知れませんが、私の「撮植日記」用に再び整理したという次第で、その一部をこのブログに活用です(ネタも無いことから)。
そうそう、このトトロアオイから作られる「ねり」は、そのほか、蒲鉾や蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などに利用されるとのことです。
◇トロロアオイ(黄蜀葵)アオイ科
トロロアオイ-1(20200712).jpg トロロアオイ-2(20200712).jpg トロロアオイ-3(20200712).jpg


「ねり」に使う植物はトロロアオイだけではなく、アオギリの根、ノリウツギの皮、キンバイソウの根などの粘液も使用されますが、いずれも同じような多糖類です。
いつも、思うのですが、どうして、どうやって、誰がそんな能力を見つけるのでしょうね。

今日は何の日では、今日は「政治を考える日」だそうです。このコロナウイルス禍で国家とは政治家とはと、考えることもいいかも知れませんね。


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すーさんの「撮植(さつしょく)日記」
↑気ままに撮影した植物を掲載しています。よかったら見てやってください。
 ご意見をいただければ最高です。
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★「今日は何の日」★

27日(月) 赤口 [旧暦六月七日]

【スイカの日】
スイカの縞模様を綱にみたてて「2(つ)7(な)」と読む語呂合わせから。
スイカは西域の中央アジアから中国へ伝わったため、「西瓜」という字が当てられている。
ちなみに緑と黒の縞模様のスイカが広まったのは昭和初期以降で、それまでは黒皮、無地皮が一般的だった。

【政治を考える日】
1976年(昭和51年)のロッキード事件で、当時の前首相田中角栄氏が逮捕されて日本の政治に多大な影響を与えた事から、政治を改めて考えてみようというもの。
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